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10月 04 2016

IT・ソフトウェア開発訴訟のポイント ②特徴

IT・ソフトウェア開発訴訟のポイントのつづきです。

 

今回も、東京地方裁判所プラクティス委員会第二小委員会が記された「ソフトウェア開発関連訴訟の手引」を参考にしながら、特徴について説明したいと思います。

ソフトウェア開発関係訴訟の手引

 

IT関連、そしてソフトウェアやシステム開発に関するトラブルが訴訟にまで発展しますと、長期化することが少なくありません。

その理由は、ソフトウェア開発訴訟の特徴が影響しています。

ソフトウェア開発訴訟の大きな特徴をご説明します。

 

<1>高度な専門性

ソフトウェアやシステム開発では、高度な専門的技術が用いられています。

さらに、専門用語が複雑であるだけでなく、業界によって、同じ専門用語の意味が若干異なることもあります。

 

<2>不可視性

ソフトウェアやシステム開発は、いわば社会的インフラですが、同じ社会的インフラである道路やビルといった建築物とちがい、電子的情報の集合ですので、現状を直接的に視認することができません。

しかも、ソフトウェアやシステムの量が膨大であることが少なくないため、全体像の把握が困難な場合が多いです。

この点も大きな特徴といえます。

 

<3>立証の困難性

ソフトウェア開発訴訟では、同じ専門訴訟といわれる、「医療過誤訴訟」におけるカルテや「建築訴訟」における確認申請書類といった、定型的な書面・ドキュメントがありません。

しかも、一般的に、IT関連、そしてソフトウェアやシステム開発では、開発当初は仕様の詳細がはっきりせず、開発を進めていくにつれて、仕様も明確になっていくという特徴がありますが、開発の経緯について定型的な書面がないため、関係当事者の認識がバラバラということがあります。

 

そのため、「開発途中で、どういった合意をしたのか?」「仕様が明確になった経緯は?」という点について、立証が困難な場合が少なくないのです。

 

ほかにも様々な特徴がありますが、まとめますと以上3点の特徴があります。

 

では、このような特徴のある、IT関連、ソフトウェアやシステム開発に関する訴訟において、どのような裁判がなされるのでしょうか?

また、その点を踏まえて、ソフトウェア開発やシステム開発において、どのような注意をすべきなのでしょうか?

今後のブログにて紹介したいと思います。

 

 

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